「人手不足」どう対策をとる?今からとっておくべき、効果的な10の対策方法

カバンを持つ男性

1. 人手不足とは?

ひらめき ロゴ少子高齢化による労働者の高齢化、有効求人倍率の上昇、人材獲得競争の激化、若者の離職率の高さが原因で引きおこる「人手不足」。2025年には全人口の約18%にあたる2,179万人が高齢者となり「超高齢化社会」に、そして生産年齢人口の減少で「人手不足」が急速に悪化するだろうと推測されています。

2. 人手不足になる前にとっておきたい10の対策

ペンとマグカップPhoto by Bench Accounting on Unsplash

(1)経営方針の見直し

まずは、会社がどんな事をしたいのか、何を成し遂げたいのか
自社の方向性を見直しましょう。

そして、見直した後が特に大切。

最新の経営方針を従業員に浸透させましょう。

手段は、問いません。
・従業員が普段目のつきやすい場所に掲示する
・社内報を作成して配布する
・全体会議を行い、社長の口から直接伝える
・社内イベントを行う
など。

経営方針を再度、従業員に共有する事で
会社がどの方向に向かっているのか、何を目標にしているのか
自分の果たすべき使命や目標も再確認できるだけでなく
従業員のモチベーションアップや責任感アップが期待できます。

(2)数字の見える化

あなたの会社では、数字の「見える化」をしっかりと行っていますか?

業績をあげたいがために個人や部署ごとの営業数字ばかりを気にして
意外にも、会社が目標とする数字の見える化ができていない会社が多くあります。

数字を「見える化」する流れとしては、

会社の今年度の目標数字を立てる(KGI)

何で達成状況を図るのかを決める(KPI)

全従業員へ共有。

例えば、会社の今年度の売上目標を「100億円」としている場合
KGI(企業や組織が掲げたゴールの指標)は、今年度の売上目標100億円
KPI(目標を達成するための重要な指標)は、1ヶ月の売上10億円

簡単に言うと、このようになります。

会社の今年度の目標数字だけを伝えるだけでなく、KPIを具体的に伝える事で
全従業員が目標達成をするにはどうすれば良いのか明確なイメージを持つ事ができます。

(3)職場環境の見直し

この点においては、
人手不足だけでなく、採用強化や人材定着にも効果があります。

職場環境の見直しと言っても、様々な方法があります。

・連休休暇を取得しやすい環境を作る
・社員同士のコミュニケーションの場を作る
・オフィス緑化を取り入れる
・昼寝休憩「シエスタ」を導入する
など。

従業員が働きやすいと思える職場を作る事で
従業員のモチベーションや満足度がアップし、この会社で働き続けたいと思えます。

のちに、様々な取り組みが企業ブランディング隣、
求職者にこの会社で働いてみたいと思わせるきっかけにつながります。

(4)女性を積極的に採用する

日本は昔から夫が外で働き、妻が家事をし家庭を守るべきであると言う考えがあり、
企業の管理職には男性しかいない企業文化が根付いていました。

しかし、2016年に「女性活躍推進法」が施行されてから
「女性活躍」と言う言葉を多く耳にするようになっており
今では「女社長」とう言葉が生まれるほど、女性が活躍する時代になってきました。

女性を採用する事は、
女性ならではの視点を取り入れる事ができるだけでなく
今までとは異なった企業文化の改革や
「えるぼし認定」のような公的機関からの優遇を受ける事が可能になります。

(5)キャリアパス制度を導入する

「キャリアパス」とは、
従業員が目標とする職位に向けてどのようなスキルや経験が必要で、
どのような流れで昇進できるのかを示した道筋の事です。

キャリアパス制度を導入する事で、

・どのような職種で仕事をしていきたいのか
・どのような職位を目標としているのか
・どのような人生を歩みたいのか

を明確にする事ができ、
従業員の成長意欲や勤続モチベーションアップ、人材の定着が期待できます。

(6)働き方の多様化

これから先、採用の鍵を握るであろう「働き方の多様化」。

働き方改革をきっかけに、
フレックスタイムやリモートワーク、時短勤務が浸透し始め、
様々な勤務形態を取り入れる企業が増えてきました。

子育てしながら、介護をしながらでも働きやすい会社作りをする事で
人材の定着や採用強化に繋がっています。

人手不足が深刻化すればするほど、求職者の取り合いは激化します。

優秀な人材を確保・流出させないためには、
従業員の勤務スタイルの柔軟さが鍵となるでしょう。

(7)ワークライフバランスの実現

「ワークライフバランス」とは、
仕事とプライベート(生活)が調和された働き方や生き方のことをいいます。

・残業が多く、しっかり睡眠が取れない
・子育てや介護のことを考えると仕事をやめないといけない
など、仕事かプライベートかの二者択一を解消するための考え方です。

従業員のワークライフバランスを保つことで、
生産性向上や優秀な人材の流出阻止、従業員の健康維持が期待できます。

(8)ITツールを導入する

人手不足対策をするためには、
職場環境の見直しや働き方の多様化が必要になり、
それらの対策を実施するには、
従業員の業務効率化や社内コミュニケーションの活性化がとても重要になってきます。

そんな時に役立つのが「ITツール」。

従業員同士が気軽にコミュニケーションが取れるチャットツール
「Slack」「Chatwork」「Workplace by Facebook」を導入する事で、
勤務形態・場所・時間を問わず、リアルタイムで連絡をとる事ができます。

「ITツール」があれば、不要な会議やミーティングをなくせるだけでなく
問題や課題の改善スピードが上がり、業務の効率化に繋がります。

(9)求人情報の見直し

人手不足に関わらず、企業は一度見直しておきたいポイントです。

会社の方向性や事業内容が変わっているのに、
求人募集の情報を変えていない企業や、長らく更新をしていない企業が多くあります。

今、会社が求めている情報をしっかり伝えなければ
もちろん、会社が求める人材はいつまで経っても採用できません。

求人情報の見直しが怠っていると、入社後の方向性の違いや早期離職に繋がり、
優秀な人材の流出、そして結果的に人手不足に陥ってしまいます。

(10)福利厚生の見直し

優秀な人材を定着させるためには、福利厚生の見直しがとても効果的です。

福利厚生は、従業員が直接的にメリットを感じられるだけでなく、
「この会社で働き続けたい」と思うか思わないかの大きなポイントでもあります。

最近では、低コストで満足度が高い福利厚生と言われる「社食サービス」や
記念日や誕生日に休暇が取れる「アニバーサリー休暇」など
ユニークな福利厚生が注目され、導入する企業が増えてきました。

3. 人手不足対策を「する」か「しない」かで会社の未来が変わる

会議Photo by Campaign Creators on Unsplash

「人手不足なんて、うちには関係ない」と思っていても、
人間はいずれ歳をとり仕事から離れるタイミングがきてしまいます。
長く続く企業も、立ち上げたばかりのスタートアップ企業も
これから先さらに深刻化する「人手不足」の対策を
今、するのかしないのかで未来が変わると言えるでしょう。

若い従業員が少ない、離職者が毎年複数いる企業は
一度、自社の制度や取り組みを見つめ直し、
従業員が働きやすい会社作りをしてみませんか?

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