「社食サービス」って知ってる?ランチ問題だけでなく、あらゆる課題を解決する企業の救世主

ランチを持つ女性

1. 「社食サービス」とは?

ひらめき ロゴ一般的なオフィスの中で食事をする社員食堂とは異なり、会社の近くの飲食店を社食として利用、あるいはお弁当をオフィスに宅配してもらうことで、“ 社員食堂を作らずに社食を実現できる ” サービスのことを「社食サービス」と言います。大きく分けて3つありますので、種類ごとにご紹介していきます。

 

(1)飲食店を社食として利用する「外食サービス」

なかよし 渋谷ストリーム店 外観Photo by 社食シェアリングサービスgreen(http://lp.green.work

1つ目は、会社の近くの飲食店を社食として利用できるサービス。
サービスに加盟する飲食店で、スマートフォンや電子カードで決済することで
従業員はランチを安く食べられます。

<主なサービス>
どこでも社食
チケットレストラン
社食シェアリングサービス「green」

<メリット>
自分の好きな時間、好きな場所、好きなメニューを食べられ自由がきく。
・メニュー数がどの社食サービスよりも圧倒的に多く、飽きない
・外出が多い従業員もバックオフィスの従業員も食事補助を平等に活用できる。
経費精算に対応しているサービスもあるので、経理担当者の手間が減る。
ランチに行く時間がバラバラでもOK

(2)オフィスにランチを宅配する「デリバリーサービス」

ビュッフェPhoto by Jonathan Bordba on Unsplash

2つ目は、オフィスまで定期的にランチをお届けする「デリバリーサービス」。
内食派が多い企業や高層ビルの中にオフィスがある企業に人気です。

サービスによっては、
“ 女性が多いのでヘルシーなサラダボウルをたくさん持ってきて欲しい ”
“ 従業員の健康を管理したいからメニューを細かく決めたい “ など
メニューの要望を聞いてくれるので、
自社のランチニーズにあった食事を提供することができます。

<主なサービス>
ごちクル
オフィスde弁当
お弁当デリバリーサービス「green delivery」

<メリット>
初期費用0円で気軽に始めやすいサービスが多い
・エレベーターの待ち時間やお店に並ぶ時間を節約できる
・外に食べに行く時間がない人にのランチの選択肢が増える
・会社のイベントや行事、会議にもお弁当を届けてくれる
・保存料、添加物、冷凍加工品を一切使用せず品質が安心(※ green delivery

 

(3)ちょっとしたおかずやおやつに「置き型サービス」

カフェ

Photo by Jonathan Chai on Unsplash

3つ目は、社内に専用冷蔵庫やボックスを置く「置き型サービス」。
ランチタイムやおやつタイム、ちょっと小腹が空いた時に
外に出ることなく自分の好きな時に自分で購入し、食べることができます。

おかずやジュース、お菓子など

<主なサービス>
オフィスグリコ
Fit Food Biz Life
オフィスおかん

<メリット>
・おかず1品、お菓子1個から気軽に購入できる
・仕事終わりにおかずを持ち帰って夜ご飯作りの時短になる
・在庫管理、賞味期限管理、現金管理は業者が全てやってくれるのでラク
お弁当を持参する従業員にも食事補助を利用してもらいやすくなる
日本全国に対応しているサービスが多い

2. なぜ、今「社食サービス」が注目されているのか

ミーティングする人々

Photo by Nik MacMillan on Unsplash

このように「社食サービス」は様々なランチニーズを解決することができます。

では、なぜ今、「社食サービス」が注目されているのか。
それは日本人の働き方の変化や会社に求める福利厚生の変化が関係しています。

(1)働き方の変化

調査結果(マンパワーグループ調べ)

マンパワーグループ調べ(https://www.manpowergroup.jp/client/jinji/surveydata/190620.html

一昔前までは、フルタイムorアルバイト・パートという働き方が主流でしたが
2019年6月20日にマンパワーグループが行った調査によると
60%を超える企業が「時短勤務制度」を導入しています。

他にも、約30%の企業が「フレックス制度」
約15%の企業が「在宅勤務制度(リモートワーク)」を導入しており
働き方改革の実施をきっかけに、
従業員の生活や環境に合わせた働き方をサポートする企業が増えています。

しかし、ここで福利厚生の問題が出てきます。

企業は、いくら雇用形態が混在したとしても
全従業員に対して、福利厚生を公平に、そして平等に支給しなければなりません。

例えば、通勤手当で考えてみましょう。
毎日のように会社に出社する必要が無くなったリモートワークの社員に対して
通勤手当を全額支給したとしても、その社員が手当を使う頻度が減れば
必ずしも満足度が高いとは言い難いものです。

福利厚生をどんなに手厚くしていても、
従業員が満足度を感じていなければ、無いものと同じ。
企業は全従業員に福利厚生を公平に支給しているとは言えません。

雇用形態が混在している企業ほど、
本当に従業員が満足しメリットを感じているのか
このタイミングで見つめ直し、改善しなければならない。

そこで、企業が注目しているのが
福利厚生の中でも比較的低コストで取り組める食事補助。
そしてその中でもコストやリスクを少なく始められる「社食サービス」です。

(2)会社に求める福利厚生の変化

働き方改革の一環として健康経営に取り組む企業が増えている昨今、
福利厚生に注目し、新たな制度やサービスを導入する企業が増えてきました。

マンパワーグループが男女972人に対して
「会社の福利厚生として良いと思うもの *1」を調査したところ
「住宅手当・家賃補助」がトップで半数を占め、
次いで、「食堂・昼食補助」が33.9%、
「人間ドックなど法定外の健康診断」が33.0%という結果になりました。

しかし、
「実際にあった福利厚生で良かったと思うもの *2」を調査したところ
なんと住宅手当・家賃補助を超えて「食堂・昼食補助」が17.1%でトップに。

従業員は、食事補助を活用することでランチを安く食べられ
日常的に “ あって良かったな “ と直接的に感じられることから
非常に満足度が高い福利厚生と言えます。

ただ、社員食堂は「飽きる」「運用コストが高い」というデメリットもあります。

社員食堂の設置スペースの確保、設備の用意など、
初期費用だけで大体500万〜1,500万程度、
運用費用は月々200万〜1,000万程度かかると言われています。
また、社食の利用率が分からないというリスクもあります。

しかし、今回のテーマでもある「社食サービス」であれば
冒頭でお話ししたように、社員食堂を作らずに社食を実現でき、
「うちには合わない」「需要がなかった」となれば、すぐに辞められるので
企業は膨大なコストやリスクを背負わずに安心して始めることができます。

3. 企業が抱えるあらゆる問題

このように、働き方の変化や会社に求める福利厚生の変化を踏まえて
一般的な企業は日常でどのような問題を抱えているのでしょうか。

企業の課題点をみていきましょう。

(1)社内コミュニケーション不足問題

・ただでさえ部署間のコミュニケーションがないのに
雇用形態の多様化でさらにコミュニケーションを取れなくなった

・仕事やプライベートの悩みを打ち明けられる人が社内にいない

普段のちょっとした悩み話せる同僚や上司がいる人は
定着率が高いという調査結果が出ているほど
企業にとって社内コミュニケーションは大切だと言われています。

(2)ランチ難民問題

・仕事が忙しくて外にランチを食べに行く時間がない

・ランチタイムをとる時間すらない

・エレベーターの待ち時間が長い

・周辺の飲食店が混雑する

日本の企業はランチタイムを大体11:30〜13:00の間にとっていると言われており
都内のオフィス街のランチタイムの飲食店は人で溢れかえっています。

本当はこのお店に行きたいのに、外に食べに行きたいのに
諦めてコンビニ弁当を買って食べたり、ランチを摂ることすら諦めている人が多くいます。

(3)人問題

・給料は悪くないはずなのに、新卒採用がなかなか取れない

・福利厚生は充実させているのに、従業員がどんどん辞めている

よっぽどネームバリューのある大手企業でない限りは
求人を出す際、いかに他社との差別化をするか。ここに限り、
福利厚生を充実させていても、従業員がメリットを感じていなければ
それはコストをかけている意味がなくなってしまいます。

(4)健康問題

・コンビニ弁当を食べている人が多い

・職場環境において強い悩みやストレス、不安を抱える従業員がいる

・長期休業者がいる

精神的なストレスや人手不足による過重労働での身体的ストレスを
抱えている従業員は多くいます。

また、栄養の少ない食事を日常的に摂ることで仕事のパフォーマンス度が落ち
集中力の低下、強烈な眠気で午後の仕事に悪影響を及ぼしてしまいます。

4. 「社食サービス」なら、企業の課題を全て解決できる

会議室Photo by Mario Gogh on Unsplash

・社内コミュニケーション不足問題
・ランチ難民問題
・人問題
・健康問題
以上を挙げて企業が抱える問題についてお話ししましたが、
この問題を全て解決できるのが「社食サービス」なのです。

「社食サービス」があることで、

社内コミュニケーション
→社食サービスをきっかけにランチに誘いやすくなる
→シャッフルランチやミーティングランチをしやすくなり、交流の場が増える

ランチ難民問題
→ランチの選択肢が増え、ランチが食べられない従業員が減る

人問題
→低コストで新たに福利厚生を取り入れられ、他社との差別化が図れる
→従業員がメリットを感じやすい社食サービスで、採用率アップや離職率ダウンに繋がる

健康問題
→コンビニ弁当を食べる人が減る
→社食サービスを通して従業員の健康管理ができる

このように、問題解決に繋がります。

「社食サービス」は健康的な食生活が送れるだけでなく、
従業員の満足度を上げる
仕事のパフォーマンスが向上させる
・ランチタイムの無駄な時間を節約する
など、仕事においても、従業員の健康においてもメリットがたくさんあります。

これを機に、自社の福利厚生を見直してみませんか?

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